貧者の一灯であるか

 12月に入りまして、歳末たすけあいの時期であります。当方も少ないので

はありますが、寄進することになりで、これは貧者の一灯といってもいいので

しょうか。

 富裕層からすれば、当方などは立派な貧者なのかもしれませんが、まあ下に

も下はあることです。すこしでも心がけを良くしておきますと、先日のブック

オフへといっても良書に出会えるようでありまして、良い行いは、良い出会い

を生むと思いたいことです。

 このところ、ちょっとあれこれあって、本は読むことができていないのに、

そういうときに限って、良い本にあたることです。その結果として積ん読だけ

がどんどんと進みます。これは喜んでいいのでありましょう。

 そういえば、最近にモール書店で思いがけずに見つかった本は、次のもので

ありました。これを報告するのを忘れておりました。すこしでも中をのぞくこ

とができたら、報告と思っていたら、いつになってもその機会がこないのです

ね。

 ということで、ちょっとでも手にしてみましょう。

 この本の帯には大きく「愉快に老いる」とあります。これには同感でありま

すが、なんとなく池内紀さんは、道半ばで倒れたという感じでありますね。

なかには、その昔の老け役をしていた役者さんたちがそれほどの年齢では

なかったというくだりがありますが、昔は今考えると若い役者さんが老人を

演じて、今は年を重ねた役者さんが若いかっこうで役を演じているようです。

 昔の朝ドラの再放送を見ておりますが、年寄りを演じている役者さんの

ほとんどは亡くなっているのですが、ほんと鈴木光枝さんはいい役者さんで

ありましたこと。