本を手にしていましたら、すぐにウトウトとすることです。一番眠くなるのは
プルーストであるようで、これはお昼におにぎりを食べたあとに読むルーチンに
なっているのと関係がありそうです。こんな調子では、まったく前に進まないこ
とですが、今月中にどこまでいけるでありましょう。
自宅で主に読んでいるのは柚木麻子さんの「らんたん」でありますが、読みや
すい作品でありますのに、なかなかページを稼ぐことができていないことです。
それでもすこしは作品の中にはいっていくことができるようになってきました。
主人公のまわりに当時の著名な女性たちが登場してきて、それこそ森まゆみさん
が話題にするような世界でもあるのですが、キリスト教を背景にする女子教育の
学校設立と女性同士の友情というのが、読みどころでありましょう。
女性同士が同志となりますと、最近話題の小説でありまして、先日の新聞書評
欄のいくつかに、作者 逢坂冬馬さんが紹介されていました。この作品は十年に
一度のものといわれているようですが、そういえば、過去に直木賞を受けた作
品にも何十年に一度のものといわれたものがありました。
この作品は、十年後くらいにも傑作として残っていくのでありましょうか。
これに加えて図書館から借りている芦原すなおさんの「デンデケ・アンコール」
もありますので、これは居眠りなんてしてられないのですがね。