年内は切らさずに

  本日は図書館へといって本の借り替えを行いました。今年も残りが

少なくなりまして、これからの年内は池内紀さんの未読のものを図書館

から借り続けて座右に常備することに決めました。積極的にがつがつと

読むのではなしですが、読んでいない本がたくさんありますので、池内

さんは当方のなかではまだまだ死んではいませんです。

 ということで、本日に借りたのは次のものです。

目玉の体操

目玉の体操

 

  池内さんが「一枚の繪」に連載していた「絵になる風景」というエッセイを

まとめたものとあります。池内さんが写した写真と文章がセットになっていま

す。写真は持参のカメラで撮影とありますが、そのカメラについて池内さんは

次のように書いています。

「背中の小型リュックに、いつも『写ルンです』を入れている。性格には何とい

うのか知らないが簡易カメラである。カメラはふつう小型でも特有の重みが

あるが、これはウソのように軽い。デジカメだとむやみにとるが、こちらは枚数

がかぎられており、おのずと選びとって写す。対象と角度をきちんと選定する

プロセスがないと、映像は生きてこない。

 『写ルンです』は器用な日本人が生み出した発明品のなかでも最良の

一つだろう。」

 池内さんは別のところで、「写ルンです」は極寒の地でも撮影できると書い

ていましたが、最近のものは電池切となりましたら、どうしようもないですもの

ね。

 池内さんが取り上げている場所で、当方がいったところはあるかと思って

ページをめくっていましたら、「胃袋の宣教師」という表題で函館元町の

カール・レイモンさんを取り上げているところがありました。ここはいったことが

ありますよ。

 カール・レイモンブランドのハムは、レイモンさんが亡くなってから大手のハ

ム会社がブランドを譲り受け、レイモンさんのレシピどおりに製造をしていると

いわれています。函館保健所は、早くにレイモンさんのレシピでの加工品つくり

を認めていますので、最近の保存食品としては異例ともいえるほど添加物が

少なくて、普通の売られているハムとは、まるで違ったジャンルのものですね。

 年末年始用にカール・レイモンのビアシンケンを買おうかな。