そろそろ入荷したか

 強い風に雨もついて、ほとんど台風のような感じでありました。本日は

なんとか朝から穏やかな天気となり、午後には青空ものぞきました。

この風のために、少し残っていた木々の葉はどっと散ってしまいました。

これで紅葉の季節も終わりでありますね。

 夕方に行きつけの本屋へと足を運んでみました。11月も10日になって文庫の

新刊が入っているのではないかと思ったのです。一番のお目当てはちくまの

「古本屋写真集」でありましたが、これはまだ入っていませんでした。

 同じちくまのこちらもだめでした。

 ちょっとざんねん、これはまた週末にでも訪ねてみることにいたしましょう。

 それじゃ他には目ぼしいものはないかと新刊をチェックです。単行本は特に

気になるものがなくて、買ったのは次の二冊でした。

 ヤマケイ文庫はいいですね。あまり山には縁のない人にも勧めることができ

るというのがありがたいこと。先日に図書館から借りていた「山に生きる」と

いう本に、宇江敏勝さんの本が勧められていて、これは山仕事に従事している

人が自ら記録した貴重なものとありました。

 宇江敏勝さんというと新宿書房からシリーズで著作が出ていて、この人は

どのような人なのだろうかと思っていましたが、文庫になっていることを教え

られて、買ってみることにしました。

 最近は、すっかり林業というのは斜陽なのですが、山を守ることの重要さは、

先月まで放送されていたNHK朝ドラでも強調されていたことです。

著者の紹介には文芸同人誌「VIKING」同人とありました。これはしらなかった

ことで。新宿書房の広告を見た時に、手にとってみるべきでありました。

 買ったもう一冊は、これです。

 中公文庫のこの手のもので、著者が自分よりも若い時には、購入することに

しています。

 この本の前書きには次のようにありです。

「歴史的事実の全面的な否定を試みたり、意図的に矮小化したり、一側面のみ

を誇張したり、なんらかの意図で歴史を書き替えようとすることを『歴史修正

主義』と呼ぶ。歴史修正主義は、時代や政治状況により形を変えて繰り返し

現れる。膨大な資料、目撃証言、物理的痕跡など、山のように証拠があっても、

消えることはない。」

 新しい知見によって書き替えることはあってもいいとはいっているのですが、

いい書き替え、悪い書き替えというのがあるといっていて、もちろん歴史修正

主義で問題となるのは、悪い書き替えであります。