本日の朝一番でラインがあって、本が入荷しましたよとのことでした。
別に注文してあったわけではないのですが、これはぜひとも欲しい物なので、
悪いけど確保しておいてね、そのうちで送ってくれるのはいいからと返信を
することにです。
本日に入荷のお知らせがあったのは小沢信男さんの「暗き世に爆ぜ」であ
ります。当方が買わずに誰が買うのだというような気分です。市内の本屋には
入荷することはありませんでしょうし、ネット通販では買いたくないので、
このように連絡をもらうのが一番であります。
本日に届いたラインには、この表紙が写っていて、その帶には次の言葉が
ありました。
「俳句・川柳で世語り、街あるき ー 東日本大震災からコロナ禍の現在まで、
世相と軽やかに切り結びつつ著者が綴り残した珠玉のエッセイ。絶筆『花吹雪』
収録。」
小沢信男さんの本は、これから新刊がでることは難しいだろうなと思うと、
かなり残念に思うことです。発表当時にけっこう評判がよろしいものでも、
単行本に収録されずに来ているものもたくさんあるのですよね。
今から十年少し前に、単行本未収録のリストを作成しようかなと、ちょっと
やりかけたのですが、結局はそのままになってしまいました。ご本人が健在の
時には、寝た子を起こすようなことはしなさんなというような感じでありまし
たが、まずはすこし調べてみることにするかな。
みすず書房は、小尾俊人さんと長谷川四郎さんが親しかった関係で(もとは
といえば片山敏彦さんのつながりか)、四郎さんの作品がいくつかみすずから
刊行となっています。
小沢さんとみすずの関係は、四郎作品の解説からであるのかな。そのあとで
「通り過ぎた人々」の連載が始まって、そして「賛々語々」につながっていく
のですから、小沢ファンとしてはみすず書房には、感謝しかありませんですね。