なんのことわりもなしか

 「みすず」が届きました。昨年までは「みすず」が届いたら、真っ先に表紙裏

小沢信男さんの「賛々語々」を読んだのでありました。「みすず」は掲載の文章

がちょっと難しかったりするので、なかなか定期購読にはいたらずで、「読書アン

ケート特集号」の時だけ、版元に手紙を送って入手をしておりました。

 その流れがかわったのは、小沢信男さんがその後に「通り過ぎた人々」として

まとまったものを連載するようになってからです。その期間だけは定期購読し、そ

れから数年して、小沢さんが外山滋比古さんのあとを継いで、表紙裏のコラムを担

当するようになって再び定期購読し、現在に至っていいます。

 今月も無事に「みすず」が届きまして、表紙裏をみましたら、なんと今月から

そこには奥山淳志さんのエッセイが掲載となっていました。

 そういえば、前号の表紙裏は本の広告が掲載になっていたよなと思いましたら、

昨年11月号までは松山巌さんのエッセイがあったのですが、それからはお休みに

なっていました。たぶん、なにか連載を続けることのできない事情があったので

ありましょう。

 届いた「みすず」のどこをみましても、表紙裏の筆者交代という記載はないよ

うでありまして、これはちょっと言及があってもいいのではと思ったりですが、

これからは短いサイクルで筆者がかわっていくことになるのでしょうかね。