郭公の鳴き声を

 郭公が鳴き声が聞こえたら、種まき開始と言われています。その昔から

の農耕暦ですが、たぶんこのあたりで郭公が飛来して来るのは最高気温が

20度超えを記録するころなのでしょう。

 その昔は自宅からも山の方で鳴く郭公の声が聞こえて来たのですが、

郭公が飛来してきていた山あたりの環境がかわったせいか、もうずいぶん

と前から、自宅にいて郭公の声を聞くことがなくなっています。

もうとっくに種まきはしたというのにです。

 そんなことで、自宅から歩いて15分くらいのところにあるパンやさん

についている庭園へといって見ることにしました。数年前には、ここで

草花を見ているときに、上空をとぶ郭公を目撃したことがありました。

郭公が飛んでいる姿を見せることはめったにないし、どうもまだ鳴き声が

幼かったように思えたので、そのパン屋さん近くに生息場所があるのでは

と思われたのです。

 この判断は大正解で、庭を見ていたときに郭公の声が聞こえてきて、そ

れも二方向からでありました。むしろ当方の住まいのほうが山には近いの

に、どうしてこちらのほうで郭公の声を聞くことができるのか、よくわか

らないのでありますが、ここへと足を運んだら郭公の鳴き声を聞くことが

できるというのがもうすこし続いてほしいことです。

 昨日の新聞夕刊の富永京子さんのコラムで加藤周一さんの「夕陽妄語

を話題にしていました。富永さんは、これを以前に読んだときには、さっ

ぱり理解できなかったとあるのを見て、当方もほっとしました。そのあと

に留学先のウィーンでソーニア・カトーさんの世話になったとあって、

これはスクラップしなくてはと思ったのですが、一夜あけて、その新聞を

探しましたら、姿を消しています。あらま、これはどうしたことか。

 思いつくのは、本日が町内会の廃品回収日で、それにだす新聞をまとめ

ていたときに、誤って一緒に入れてしまったでしょうか。 

  富永京子さんは現在立命館大学で教員をしていて、ソーニア・カトー

さんとの縁は、それによるものでありましょう。

 あのコラムが掲載された新聞を捨ててしまったとしたら、図書館かで

コピーしなくてはいけないですね。(そんな、すごいことが書かれていた

わけではないのですが、ソーニア・カトーさんについて書かれたものは

すくないですからね。)

夕陽妄語1 1984‐1991 (ちくま文庫)

夕陽妄語1 1984‐1991 (ちくま文庫)

  • 作者:加藤 周一
  • 発売日: 2016/02/09
  • メディア: 文庫