本日は祥月命日か

　本日は加藤周一さんの祥月命日でありました。亡くなったのは2008年ですから、
ずいぶんと時間がたちました。
　加藤さんが健在ならば、最近の世相をどのように評するか、聞いてみたいと思う
ことです。今年は加藤周一さんのまるっきりの新刊はでることがなかったように
思いますが、これまでにでていたものが再編集で文庫になったりしていて、今も
なお不死の人であります。
　加藤周一さんをめぐって、今年一番大きなことは加藤周一文庫が開設されて、
若い頃のノートがネット上で公開されたことでしょうか。刊本でさえも読めて
いないわけですから、若い日のノートまでチェックする余裕はなしですが、ここに
くると自筆のノートを見ることができるというのは、ありがたしです。
　　http://www.ritsumei.ac.jp/library/collection/collection13.html/
　　https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/2671055100
　加藤周一文庫のスタッフさんが選んだ、加藤周一さんを理解するための九冊の
本のタイトルを以下にかかげてみます。
『日本文学史序説』　加藤 周一 著 (筑摩書房 , 1999)

日本文学史序説〈上〉 (ちくま学芸文庫)

日本文学史序説〈下〉 (ちくま学芸文庫)

『日本その心とかたち』　加藤 周一 著 ;(スタジオジブリ , 2005)

日本その心とかたち (ジブリLibrary)

『日本文化における時間と空間』 加藤 周一 著 (岩波書店 , 2007)

日本文化における時間と空間

『羊の歌 : わが回想』 加藤 周一 著 (岩波書店 , 1968)

羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689)

続　羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 690)

『私にとっての20世紀』　加藤 周一 著 (岩波書店 , 2000)

私にとっての二〇世紀―付 最後のメッセージ (岩波現代文庫)

『加藤周一が書いた加藤周一 : 91の「あとがき」と11の「まえがき」』
　　 　　　　　　　　加藤 周一 著 ; 鷲巣 力 編 (平凡社 , 2009)

加藤周一が書いた加藤周一―91の「あとがき」と11の「まえがき」

『歴史・科学・現代 : 加藤周一対談集』 加藤 周一 (筑摩書房, 2010)

歴史・科学・現代 加藤周一対談集 (ちくま学芸文庫)

『夕陽妄語』 加藤 周一 著 (筑摩書房 , 2016)

夕陽妄語2 1992-2000 (ちくま文庫)

『加藤周一セレクション』加藤 周一 著 ; 鷲巣 力 編 (平凡社 , 1999-2000)

加藤周一セレクション〈1〉科学の方法と文学の擁護 (平凡社ライブラリー)

　女性スタッフさんが選んだものですが、鷲巣 力の指導を受けていることも
あって、すこし鷲巣 力さんに寄りすぎているかもしれません。小説なども
はいっていればもっといいのにと思ったりします。
　そんなわけで、当方が一冊加えてみました。

ある晴れた日に (岩波現代文庫)