本日は外出したのにあわせて行きつけの本屋へと立ち寄りました。前回にいった
のはいつでありましょうか、たぶん二週間ぶりくらいでしょう。
本日にチェックしたのは「岩波文庫的」であります。岩波文庫は数多くありますが、
「岩波文庫的」は、いまのところただ一冊であります。刊行となってすでに一ヶ月にも
なろうというのに、いまだ手にすることができていないとぼやいていた佐藤正午さん
の「岩波文庫的」。これがあっけなく見つかりました。文庫本の新刊が平積みされて
いるところに、どっと五冊積まれていました。五冊ということは、いまだに一冊も売れ
ていないのかな。この行きつけの店で目にしたら、買わないわけにはいきません。
それにしてもばかなことでありまして、佐藤正午さんの小説を小生は、いくらも
読んでいないのに、それなのに岩波からでたというだけで(というか編集者の坂本
さんが手がけたからといって)、元版と文庫のどちらも新刊で買うとはです。
佐藤正午さんは、「月の満ち欠け」で直木賞を受けることとなったのですが、佐藤
ファンにいわせると、それまで受賞しなかったのが、不思議な話となるのでしょう。
その昔でありましたら、これだけ実績をあげている作家であれば、いまさら新人賞の
直木賞には該当しないとなったでありましょう。
今回の「岩波文庫的 月の満ち欠け」の帯には、大きく「直木賞受賞作」と刷り
込まれていますので、それにひかれて読んでみて面白ければ、その次はちょっと
やっかいではありますが「鳩の撃退法」にチャレンジしてもらいたいものです。
多くの佐藤ファンは、これまでの一番の作品といえば、これをあげるのではないか
な。