ほぼ十年ごとに

 昨日に図書館へといって借りている本の入れ替えであります。とはいっても

ほとんどが読むことができていないこともあって、そのまままた借りてくることに

なりです。

 新規で借りてきたのは、次の一冊でありました。

子供より古書が大事と思いたい

子供より古書が大事と思いたい

 

  鹿島茂さんの傑作エッセイでありますが、今回のには「新・増補新版」と刷り

こまれていました。当方はこれに元版と文庫本を持っていますが、その後に増補

したものがあることは知りませんでした。

 

子供より古書が大事と思いたい (文春文庫)

子供より古書が大事と思いたい (文春文庫)

 

 

子供より古書が大事と思いたい 増補新版

子供より古書が大事と思いたい 増補新版

 

 元版が1996年で、増補新版が2008年、そして今回でありますので、干支が  

一回りするくらいのタイミングで版をかえて刊行となっているようです。鹿島さんは

本の購入にあてる資金を捻出するために、この本を活用しているのかなと思わせる

ことです。

 当方は、2008年の「増補新版」というのがでていたことを知りませんでしたので

したので、まずは何が増補されているのかからチェックであります。

 2008年のあとがきを見ましたら、このときには「パリ 古書店案内」が18ページ

分増えていました。そうすれば、2019年版はどうなっているのかですが、ここには

「知的遊戯の宝庫 パリの古書店巡り」という8ページの文章が増えています。

今回の版で残念なのは、鹿島さんのこの版へのあとがきがないことですね。

 とりあえず、最初の版以降に増えた文章を読んでみることにいたしましょう。とは

いってもどちらもパリの古書店についてのもので。これはまったく当方には縁がない

話題であります。