あったものがない

 本日に「みすず」が届きました。いつもより何日か遅いかなと思いましたが、

こんげつはどうでありましょうかと、なかをのぞいてみましたが、昨月まであった

池内紀さんのコラムがなくなっていました。これはさびしいこと。

 池内さんについては、最後のページにある「編集部より」に、次のようにありま

した。

池内紀先生が8月30日に急逝されました。長年にわたりご愛読いただきまし

た。『池内紀の<いきもの>図鑑』は9月号の第187回が最終回となりました。」

 「みすず」は一年に11冊でありますので、ちょうど17年間連載したことになりま

す。もちろん、現在の「みすず」連載では一番長いものでありました。(これに続く

のは小沢信男さんの「賛々語々」の105回であります。)

  「みすず」らしくて、この「編集部より」のほかには、池内さんに言及した文章は

なしでありますが、ぱらぱらとページをめくりますと、ぱらぱらまんがのように「み

すず」からでた池内さんの著書の自社広告が目に入ってきます。

 それは、次のものであります。

亡き人へのレクイエム

亡き人へのレクイエム

 
罪と罰の彼岸【新版】――打ち負かされた者の克服の試み
 
本は友だち

本は友だち

 
祭りの季節

祭りの季節

 

 池内さんの本は、未読のものばかりですから、まだまだ楽しみは残ってはいる

というものの、やはりさびしいことですね。