お天気わるし

 本日は来客予定があったのですが、列車が運休となるので訪問する 

ことが出来なくなったと連絡がありました。お彼岸のお休みでお寺の

お参りをかねての来訪でしたが、これはまた次回に。もうひとつ届か

ないのは商品でありますが、先日に発送連絡があって23日到着予定と

あったものの、この悪天候のせいで荷物は遅れているのでしょう。

まあ気長に待つことにいたしましょうぞ。

 お天気が悪いこともあって、午後からはずっと自宅にいてNHKFM

放送の「井上陽水三昧」をながら聞きしています。スージー鈴木さん

が登場して、重鎮の森田アナウンサーがサポートです。ぜいたくな番組

になっています。

 昭和歌謡の三昧といえば加賀美さんのおはこですが、昭和後期から

平成のなつめろといえば森田さんという具合になっていくのだろうか。

意外ながら、森田さんはロックも好きだったといっていたな。

 それはさて、借りている本を読まなくてはで北上次郎さんの「書評

稼業四十年」を手にすることにです。 

書評稼業四十年

書評稼業四十年

 

 本日に読んで心に沁みたのは「谷恒生の笑顔」というエッセイ。

 谷恒生さんという一歳年長の作家さんとの交流を綴ったものとなりで

す。北上さんは作家さんとの個人的な交流をするとその方の書評の筆が

鈍るので、ほとんど交流をすることがないのだそうですが、その例外的

なお一人が谷恒生さんであったとあります。

 それに続いてのところであります。

「遠い昔のことなので、あのころ自分が何を考えていたのか、すべてが

曖昧でよくわからない、気持ちのどこかで彼と友達になりたかったのか

もしれない。そんなふうにも思う。結婚式に呼んだのも、自宅まで遊び

に行ったのも、そんな作家は彼だけなのだ。そういう感情がなかったと

言っては嘘になる。・・・

 気持ちのどこかに親しさに似た感情があったにもかかわらず、直接喧

嘩したわけでもないのに突然交流を絶ってしまうようなところが私には

ある。私に友人が少ないのは、そんなことも理由になっているのかも、

と思うことがある。」

 当方はおせっかいな人間でありますので、こちらから交流を絶つとい

うことは、ほとんどない(はずな)のでありますが、「突然交流を絶た

れた」ことがありまして、これはどうしてなのかと、その後ずっと心に

残るのであります。(なんといっても、突然に自死した友人たちにいえ

ることです。突然亡くなった人たちは、いつまでも周囲の人に傷を残す

ことであり。)