本日は図書館へ

 図書館から借りている本は、ほとんど手にすることないうちに返却期限を迎えまし
た。本日の新聞を見ましたら、後藤正文さんのコラム「朝からロック」に、借りてい
る本の著者とこの本が登場で、これはやっぱり、延長手続きをして読まなくてはと
思いました。

台湾生まれ 日本語育ち

台湾生まれ 日本語育ち

 後藤さんのコラムは、先日に作家の温又柔さんと対談する機会があったと始まるの
ですが、「対談のなかで、僕と温さんは自分たちを『日本語人』と呼んだ。『日本人』
よりも境界線の柔らかい、印象的な言葉だった。」と結んでいました。
 先日もちょっと記しましたが、温又柔さんとか、東山彰良さんなどの文筆活動に
よって、この国の人たちの認識もかわればいいのですが。
 本日に読んでいた温又柔さんの「永住権を取得した日」という文章には、次のくだ
りがありました。
「強烈に魅力的なお手本はいくらでもあった。
 トリン・T・ミンハ、グロリア・アンサルドゥーア、ノーマ・フィールド、
テレサ・ハッキョン・チャ、そして李良枝。
 彼女たちの言葉群は、複数の言語を行き来し、決して唯一絶対の『言葉』に縛られ
ない。
 彼女たちの放つ言葉に共通しているのは、生きているほんものの言葉とは、たった
一つの国家に収束されるような言葉などではなく、あくまでも個人に属するものなの
だといいう事実を焚き付けてくることだ。」
 この文章には、学生時代に、温さんは李良枝著作に没頭したとあります。
李良枝さんといえば、在日朝鮮人の作家でしたが、朝鮮舞踊の勉強のために韓国に
わたったのですが、温さんが、このようにいうのであれば、ちょっと読んでみよう
かなと気分になることです。(たしか何冊か買ってあったはずです。)
 本日の図書館の新刊棚に分厚い書評集がありまして、こんなのがでていたのは
知らなかったので、ありがたく借りることとしました。なかをぱらぱらと見ました
が、これは楽しめそうです。