雨は終わったか

 ここのところ雨模様の日々が続いています。本日は雨に風でありまして、まさに花に
嵐であります。せっかくバラの花が見ごろであるというのに、お天気をうらみたくなり
ます。夜になって、雨は上がったようですが、これで雨は終わりとなるのでしょうか。
当方のところは、そんなにひどいことにはなっていないのですが、北海道のあちこちで
河川が氾濫し、道路が損壊し、列車がストップであります。
 北海道は観光シーズンでありますが、この時期にこのお天気は困りますね。列車が
動かなくなっている北海道旅客鉄道は、ただでも赤字で悩んでいるというのに、そんな
にいじめないでよという気分でありましょう。
まもなく、今年の青春18きっぷ利用期間でありますが、ちょっと様子をみてから利用す
ることになるのかな。
 本日は夜にはいってから多和田葉子さんの「地球にちりばめられて」を読んでいます。
やっとこさで200ページとなり、残り100ページであります。なかなか凝った組み立ての
小説でありまして、まずは最後までさーっと読んでから、次はその仕掛けに注意しなが
ら、ページを開いてみることにしましょう。
 本日に読んだなかにあった気になるくだり。
エスキモーの語源が『ナマの魚肉を食べる者』だという説が強かった時代には、蔑視
した言い方だと多くの人が考えた。それがいつからか、エスキモーは『雪靴の紐を結ぶ
人』という意味だという説が優勢になってきた。
 それにしても『ナマの魚肉を食べる者』という言い方がなぜ蔑称なのかが俺には理解
できなかった。煮すぎてクタクタになった食材を食う方が、新鮮な肉や魚をナマで食う
よりも非文明的だと思う。」
 この俺は、グリーンランドに住んでいたネイティブであります。エスキモーといわれる
人たちと同じなのでしょうか。今は「エスキモー」という言葉は、ほとんど使われないの
でありますが、「ナマの魚肉」を食するということになると、刺身が好きな日本人も
野蛮ということになるのかな。