新聞広告から

 本日の朝刊広告を見ていましたら、次のものが目につきました。

 広告には「故郷喪失者の物語」とあって、在日の台湾にルーツをもつ11人の人がとり
あげられているとあります。名前があがっているのはジュディ・オング東山彰良
余貴美子邱永漢安藤百福蓮舫でありました。
他にどのような人が取り上げられているのかわかりませんが、台湾につながっている有名
人はけっこう多いのですよね。 
 その昔、日本は台湾というか中華民国と国交をもっていたのですよね。中華人民共和国
と国交を結んでからは、中華民国のことは国として認めないという風になって、今に至っ
ています。
 台湾人は日本に支配され、その後、中国共産党から追われた国民党に支配されという
歴史がりです。台湾人にすれば、台湾を治めるのは自分たちの力でという思いがあって、
大陸から移り住んできた国民党を倒そうという動きが、ずっと昔からありました。
 日本ではカッパ・ブックスから「金儲け」に関するベストセラーをだしていた邱永漢
さんは、台湾独立派の一人で、台湾では英雄であって、国民党からは政敵と見られていた
とのとでした。
 そんなことをちらっと知った頃に、丸谷才一さんの小説「裏声で歌え君が代」がでて、
それが台湾独立派が登場するものでありました。すっかり忘れてしまっていますが、
今読んでみたら、どうな感想を持つでしょう。
 最近の作家さんで台湾といえば東山彰良さんと、温又柔さんが活躍しています。たまた
ま図書館から温又柔さんの本を借りてきていて、これを記しているテーブルの上に本
がのっています。 これを読まなくてはと思ったこともあって、本日の新聞広告に反応したようであります。