歳暮の贈答

 本日からの数日は、関西に住む家族にむけて贈る「歳暮」に入れる手作り

のお菓子などに取り組むことになりです。一日に一つか二つ作るとして、17日

までけっこう忙しいのです。こんなにやらなくてもいいのかなと思ってしまうの

ですが、まあできるうちは楽しみながらやることにしましょう。

 これからの数日は台所で粉を振るったり、りんごを煮たり、バターをこねたり

であります。

 本日に出来上がったのは、シュトレン。ラム酒につけたフルーツは、昨年のを

使いきったあとすぐに仕込んでいますので、時間がかかっています。粉は北海道

産の全粒粉で、りんごからおこした天然酵母で生地をつくりました。一週間ほ

どねかせて、なじませることになります。それまで味見することができないのが残

念であり。

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 明日は朝からりんご(紅玉)の皮をむいて、りんごのお菓子(タルトタタン)と
りんごのワイン煮を作ることになりです。

 そんな一日でありますが、すこしは本をのぞかなくてはでして、こういう時には

読みやすいものが一番です。先日に購入した岩波文庫のページをぱらぱらと

めくっていました。

幕末の江戸風俗 (岩波文庫)

幕末の江戸風俗 (岩波文庫)

 

  本日のタイトル「歳暮の贈答」というのは、「幕末の江戸風俗」にあったもので

す。

「僕の幼少から壮年の時には例の度々の御趣意(倹約の・・・)というので、この贈

答ということが、あるにした処で極々非薄なものであって、現に僕などが叔父から

貰うのが、紙鳶に紙鳶の糸、妹の貰うのが羽子板に羽子位いといった訳、有繋に

今の所謂現ナマはなかった。」

 これに続いては、「向こう三軒両隣りは特別の事情のほか、贈答はない」とあり

ます。そうであるか、ご近所さんに贈答はしないというのは、江戸からの伝統である

かな。