本日は茨木へ

関西へ来ております。
当方にすれば真夏なみの暑さのなか茨木市まで遠征しました。
富士正晴記念館で開催されている阪田寛夫富士正晴展を見物のためであります。
富士正晴さんと阪田さんの接点はどのあたりにあったのだろうというのに興味が
ありました。
たしか、昨年くらいに庄野潤三との交流展があったのですが、庄野潤三さんは、
ヴアイキングの同人でありましたし、詩人伊東静雄とのことあって見えやすいのです
が、阪田さんについては、庄野さん経由なのかなくらいしか思いあたりませんでした。
やはり、阪田さんとの交流を示す資料は、 阪田さんが朝日放送に在職したときの
ものが中心でありまして、この時の会社の先輩が、庄野さんですし、富士さんへの仕事
の依頼も、庄野さんの後を受けてのものという印象を受けました。
やはり阪田さんにとって、庄野潤三さんは、とても大きな存在であることを再確認です。
今回の展示は、あくまでも富士正晴さんとの阪田さんがテーマです
から、阪田さんの全体をさらっと見せるにとどまるのですが、どこかで阪田の大がかりな
ものを企画してくれればうれしいことで。
本日の展示資料で目に付いたのは、阪田さんが参加していた同人誌「新思潮」でありま
して、これの表紙には、掲載されている作品名と作者が記されているのですが、ここに
能島廉さんの名前を発見です。
破滅型の作家で、同人のほとんどに迷惑をかけたのではと思われる人ですが、この作家
さんのものを読んでみたいことです。