野暮な一日で

　本日は久しぶりで気温があがりまして、これから何日かは最高気温が10度を超える
日が続くとの予報です。全国的には例年よりも桜の開花は早いのでありますが、当地
の桜はどうなりますでしょう。まだ、今月は二週間もあるので、今月中に開花という
ことにはならないと思えるのですが。
　本日は野暮用がいっぱいの一日でありまして、うとうととしながら本を読むことも
できなかったのですが、本日のスタートは、朝日朝刊一面に掲載の「折々のことば」
で小沢信男さんを文章を目にするところから始まり、これは良い一日になりそうだと
思ったのですがね。
　「折々のことば」の筆者　鷲田清一さんが、小沢さんのことばを取り上げているの
は、たしか二回目であるはずでと思って、その切り抜きをすぐに確認ができないこと
です。
　本日の「折々のことば」は、現在も連載が続いている「みすず」表紙裏の「賛々
語々」からのものとなります。小沢信男さんの「みすず」連載は、最新号で89回と
なっています。9年目にはいっていますね。
　連載の73回目までは、岩波新書「俳句世がたり」としてまとまっています。

俳句世がたり (岩波新書)

　鷲田さんが取り上げたのは、今年の「みすず」読書アンケート特集号の表紙裏に掲
載のものでした。
　小沢さんの文章から、どこをどのように抜いて、小沢さんのことばとして示し、
それに鷲田さんが小文を添えるのですが、文字数に厳しい制限があることもあって、
これが芸というか、腕の見せ所となります。
　しかしそれにしても、鷲田さんの手際の良さに拍手するのですが、削られた小沢
さんのことばも味わいが深いのでありますよ。