待合室で読書

 本日は悪天候のなか、通院同行で病院へといくことになりです。いつもであれば、
病院に着いたら降ろして、自宅に戻るのでありますが、この悪天候のなか二往復する
のは、ちょっと大変なので、待合室にはいって読書することとしました。
 本日に持参したのは岩波文庫「ブッデンブローク家の人びと」下巻でありまして、
なんとかあとすこしまで読み進めました。当主が亡くなって、商売の継続が難しく
なったことにより、看板を下ろしたのでありまして、家族の没落の物語としては
終わったも同然であります。
 これを読みながら、やはりすこし翻訳が古いかなと思ったりして、ここのところは
別の訳本では、どのようになっているかなと思ったりして、気になったのですが、
これがなかなか簡単には見つからないのであります。わざわざ購入するのもどうかな
と思って、行きつけの図書館本を検索してみたのですが、ヒットせずでした。
川村二郎さんが訳したものもあるそうで、いまではKindleで配布されていますが、や
はり本でチェックしたいことであります。
 そういえば、数か月前にご近所の老婦人に頼まれて書棚にあった古い世界文学全集
を片っ端から紐でくくって、リサイクルに出したのでありますが、今になって思うと
あれの一冊は、川村二郎訳の「ブッデンブローク家の人びと」ではなかったろうか。
(あの時は、まだこの小説を読み始めていなかったものね。)