本日も新聞から

 朝に近所のコンビニへといって「毎日新聞「」を購入してきました。先週に

引き続きでありますが、書評委員による「2018 この三冊 下」が掲載さ

れているのをチェックするためです。

 毎日新聞は、見開き2ページで「この三冊」を展開ですが、残りの1ページ

では、通常の「今週の本棚」でありますが、ここで取り上げられている二冊は、

どちらも読もうと思ったり、雑誌で一部を読んだものでありました。

 トップには伊東光晴さんが評する鷲巣力さんの「加藤周一はいかにして」

であり、もう一冊は沼野充義さんが評する岡真理さんの「ガザに地下鉄が

走る日」です。

  

ガザに地下鉄が走る日

ガザに地下鉄が走る日

 

  これで今年の書評欄が終わるわけではないのですが、今年をしめくくるに

ふさわしい二冊でありますね。加藤周一さんについての本は、先日に大書店

へといって探してみたら、在庫僅少であるように表示されたのですが、棚には

なく、いまだ確保できていないというお粗末。この分ですと年内には読むこと

が難しそうであります。

 岡真理さんのものは、「みすず」に連載されていると金い読んだことがあり

ました。非常に重たいパレスチナの現実でありまして、沼野さんの評には次の

ようにありです。

「このように世界のマスコミがきちんと報道しない場所に入っていき、催涙ガス

を浴びる経験までしながら、人間として現地の人々と触れ合う人がいかなった

ら、私たちはどうして世界を本当に知ることができるだろうか。」

 パレスチナの人々にすれば、イスラエルという国は、ほとんど満州国のような

ものでありまして、いつかは倒して自分たちの国を取り戻したいでありますが、

今のところはすこぶる劣勢になっています。まあ有史以来でありましたら、この

ようなとったりとられたりの繰り返しであるようですが。

 この三冊をさーっと見ますが、この三冊のところは、他の書評委員のものが

あがっていたりしていて、当然の労作もあるのですが、仲間意識によるものに

も思えてしまって、ちょっと複雑な気分です。

 そんななかでびっくりの一冊は三浦雅士さんがあげている次のもの。

顔! パプアニューギニアの祭り

顔! パプアニューギニアの祭り

 

  これは図書館から借りてぱーっとページをめくったのですが、三浦さんが

このように高く評価しているのに、びっくりであります。三浦さんが、次のように

書いているのも、飛躍していてよろしです。

「顔料を塗りたくった顔、顔、顔に圧倒されるが、その魅力を深く知るためにも

今に続く『仮面ライダー』シリーズを参照するのがいい。人間の謎に直面する

ことでは子供は真剣。」

 あの西江さん「顔」写真の本から石ノ森章太郎につながるかな。