ここ何日か最高気温がプラスとならない真冬日であります。
日中の一時期はストーブをつけずとも暮らせますが、すぐに暖房がほしく
なります。この寒さがあとすこし続くと水道管の凍結なども多く発生しそう
であります。
12月の第二日曜といえば、毎日新聞読書欄は書評委員がことしの三冊
をあげる企画が掲載されるのでありました。最近は毎日新聞の書評委員が
どのような人がやっているのかも承知していないのですが、本日の毎日新
聞は、朝一番で買いにいくことになりです。(この特集は、次週も続きます。)
本日は二十人がそれぞれ三冊あげていますので、だぶり一冊で59冊で
しょうか。そのなかから、当方の気になったものを紹介です。
今回紹介されているもので、当方がかろうじて読んだ唯一の本。これを
読んでから、なんとこの作品は「噂の娘」とつながっているということがわかり、
あわてて「噂の娘」をひっぱりだしてきたのだが、途中でとまったままになって
います。
これをあげているのは、江國香織さんで「最初から最後まで、読む喜びに
打ちふるえながら読める小説」と書いています。金井さんの作品はでるたびに
話題となるのですが、けっこう読む人を選ぶもののようでありまして、広くおす
すめできるものではないようです。
これをあげているのは荒川洋治さんです。小学館のこのP+Dというシリーズ
は本当にお得感の強いもので、プレミアム文庫ですと1500円くらいにもなると
いうものがほぼ半額ででています。本文の紙質がよくなくて、製本も簡単ですの
で、それが安価の理由。印刷した本で小説を読みたいと思うと、これはありがた
いことです。とはいっても、このシリーズは大書店でしか目にすることがないの
でありますね。
阿部昭さんの作品は、読んでみたいと思っていて、何冊か確保しているので
すが、そのなかに「単純な生活」はあっただろうか。
小島さんは「火の作家ともいえる著者」といって、この作品は「猛然と暑苦しく、
ひたむきで哀しく、人々が夢らしきものに向かって火のように生きた昭和の空気が
充満する。」と評しています。村田さんの作品は、まったく読んでいなくて、これでな
くても、何か読んでみようかという気分になりました。