先日に購入した本の続きとなります。
後藤明生さんの本を探していましたら、これが見つかりました。
- 作者: 早稲田文学会
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2018/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こういうのが、実店舗めぐりの楽しいところであります。
この「早稻田文学」は、表紙写真をみてわかりますように、ほぼ一冊まるごと
「金井美恵子」さんの特集となります。
表紙には「デビュー50周年記念特集 金井美恵子なんかこわくない」とすりこまれ
ています。ということは、「金井美恵子」さんは、こわいと思われているのですね。
あれっこれはどっかで聞いたことがあるなと思ったら、「上野千鶴子なんかこわく
ない」という本があることを思いだしました。
- 作者: 上原隆
- 出版社/メーカー: 毎日新聞
- 発売日: 1992/09
- メディア: ハードカバー
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に、当時の上原夫人は「上野千鶴子」に傾倒されて、それもあって別れることになっ
てしまったというようなことが書いてありました。
金井美恵子さんのこわさは、上野さんとは違っていますでしょうが、なまくらな男
には、ほとんど無関心でしょうから、なんとなく最初から相手にされていなくて、
したがって礫がとんでくることもないようです。そんなこともあって、安心して金井
さんの本は読むことができるのです。
これまで、このように金井美恵子さんを特集したものはあったのでしょうか。
「ユリイカ」とか「文藝別冊」であっても不思議ではないのですが、当方が知らない
だけでしょうか。
今回の特集の冒頭には、「今はむかし」という金井さんの文章があって、そのなか
で、映画監督 加藤泰さんへの思い出を語ったものが引用されています。
このエピソードは秀逸でありまして、加藤泰さんが藤原審爾さんの「新宿芸能社」も
のを企画して、金井さんにそれへの出演依頼に来たという話ですが、これが実現した
ら、森崎東の「女は男のふるさとよ」はなかったということかな。