楽しみにしています「本の雑誌」1月号が届きました。
いつも「本の雑誌」が届くのは楽しみですが、なかでも1月号は特大号で
ありまして、特別感があります。(その昔は、この1月号の真ん中に和田誠
さんのカラーページがあったんだよな。)
この号には、「本の雑誌 2019ベスト10」のほか、各ジャンル別のベスト
10とか、読者のベスト1とか、ライターたちのベスト3などがありです。
全部で何百冊かの本があがっているはずですが、当方が読んだ本など何
冊もないことであり。これから読んでみたいと思っていたものはありますが。
今年のベストといえば収穫でありますが、ことしは当方にとっても失った
もののほうが大きいようであります。
今回の特集では、坪内祐三さんは、南伸坊さんの「私のイラストレーション
史」をあげて、この本は「結果的に亡くなられた和田誠さんへの追悼集」と
書いていますし、佐久間文子さんは村田喜代子さんの本を取り上げて、
「くりかえし村田作品を取り上げてきた池内さんは書評に『こういう作家を
同時代にもつころのしあわせを思った』と書いている。同時代のすぐれた
書評家をもつことのしあわせを思いつつ、その人を失ったことが本当に
さびしい。」と書いています。
今年は若い人がすすめる本を読んで年が開けたのでありますが、こういう
若い書き手の人につながっていかなくては、当方もますます先細りとなること
であります。