最近立ち寄った本屋で手にしたり、新聞書評で取り上げられているのを眼にして気に
なった本であります。
まずは新聞書評で眼にしたもの。
樋口尚文さんの「『昭和』の子役 もうひとつの日本映画史」
- 作者: 樋口尚文
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2017/08/29
- メディア: 単行本
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取り上げることで映画史を語るという試みがよろしです。
樋口さんには、当方の関心ど真ん中のような「女優と裸体」という著作がありまして、
これは1994年にでたものですが、それを書店で手にして、どのような人が書いたものか
まったく知らずでしたが、すぐに購入を決めた思い出があります。繰り返して読んでは
いないのですが、この本で樋口さんには好意をいだいております。
- 作者: 樋口尚文
- 出版社/メーカー: 読売新聞社
- 発売日: 1994/10
- メディア: 単行本
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なしで、ここまで来ています。
今回の「昭和の子役」では、「砂の器」の子役さんのことが話題となっているようで
すが、国書刊行会のページを拝見しますと、目次のところに、インタビューをした子役
さんたちのリストが掲載されていました。
( http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061980/ )
●池田秀一 天才子役からアニメのカリスマヒーローに
●春田和秀 『砂の器』で背負った壮絶なる子役の宿命
●高野浩幸 変身ヒーローから寺山修司までを越境する
●斉藤浩子 子ども番組をかけめぐる理想の「お嬢さん」
●水野 哲 石井ふく子から鈴木清順までを横断する
●高柳良一 薬師丸ひろ子、原田知世の「彼氏」役の光芒
当方が良く知っているのは、池田秀一さんでありまして、この方は現在も現役でテレビ
などに登場しています。芸歴は60年をこえるのではないでしょうか。
「砂の器」の子役さんは、春田和秀さんというのですね。この方と樋口さんの対談記事
は、国書刊行会のページからリンクがはられていました。
( http://promax.co.jp/sunanoutsuwa/interview01.html )
昔から名優も子役と動物には勝てないといわれるように、はまった時の子役は無敵であ
りますね。
当方が一番気になっている子役について、樋口さんはどのような取り上げをしているだ
ろうかというのが、当方がこの本を手にしてみたいと思う理由であります。
その子役さんは大島渚「少年」の、少年役の子どもさんです。樋口さんは、大島渚さん
についての著作があり、小山明子さんへの取材もしていることですから、この少年につい
ても情報はお持ちであろうと思われます。
ほとんど無名であることによって、少年役を演じて(?)いたわけでありますから、
その後も私生活では、無名を貫いているとは思われますが、どのような青年から中年に
なっているのかは、知ってみたい気がします。