気になった本など

 最近立ち寄った本屋で手にしたり、新聞書評で取り上げられているのを眼にして気に
なった本であります。
 まずは新聞書評で眼にしたもの。
 樋口尚文さんの「『昭和』の子役 もうひとつの日本映画史」

 この本がでているのは、本日の新聞を見るまで知りませんでした。「昭和の子役」を
取り上げることで映画史を語るという試みがよろしです。
樋口さんには、当方の関心ど真ん中のような「女優と裸体」という著作がありまして、
これは1994年にでたものですが、それを書店で手にして、どのような人が書いたものか
まったく知らずでしたが、すぐに購入を決めた思い出があります。繰り返して読んでは
いないのですが、この本で樋口さんには好意をいだいております。
女優と裸体

女優と裸体

 その後、樋口さんはたくさんの本を発表しているのですが、まったく購入することも
なしで、ここまで来ています。
 今回の「昭和の子役」では、「砂の器」の子役さんのことが話題となっているようで
すが、国書刊行会のページを拝見しますと、目次のところに、インタビューをした子役
さんたちのリストが掲載されていました。
( http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336061980/ )
 ●池田秀一  天才子役からアニメのカリスマヒーローに
 ●春田和秀   『砂の器』で背負った壮絶なる子役の宿命
 ●高野浩幸  変身ヒーローから寺山修司までを越境する
 ●斉藤浩子  子ども番組をかけめぐる理想の「お嬢さん」
 ●水野 哲  石井ふく子から鈴木清順までを横断する 
 ●高柳良一  薬師丸ひろ子原田知世の「彼氏」役の光芒
 当方が良く知っているのは、池田秀一さんでありまして、この方は現在も現役でテレビ
などに登場しています。芸歴は60年をこえるのではないでしょうか。
 「砂の器」の子役さんは、春田和秀さんというのですね。この方と樋口さんの対談記事
は、国書刊行会のページからリンクがはられていました。
( http://promax.co.jp/sunanoutsuwa/interview01.html )
 昔から名優も子役と動物には勝てないといわれるように、はまった時の子役は無敵であ
りますね。
 当方が一番気になっている子役について、樋口さんはどのような取り上げをしているだ
ろうかというのが、当方がこの本を手にしてみたいと思う理由であります。
 その子役さんは大島渚「少年」の、少年役の子どもさんです。樋口さんは、大島渚さん
についての著作があり、小山明子さんへの取材もしていることですから、この少年につい
ても情報はお持ちであろうと思われます。
 ほとんど無名であることによって、少年役を演じて(?)いたわけでありますから、
その後も私生活では、無名を貫いているとは思われますが、どのような青年から中年に
なっているのかは、知ってみたい気がします。