手元に届いた新潮社「波」11月号に掲載の新刊案内をみていましたら、次のものが
ありました。
枕詞はサッちゃん 照れやな詩人、父・阪田寛夫の人生 [ 内藤 啓子 ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > その他
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,728円
とになりです。阪田さんについては、これまでも娘さんたちの本に描かれているのです
が、今回は何か新しい話題はありますでしょうか。
著者の内藤啓子さんは、阪田さんの長女でありまして、これまでに妹さんについて
書いた著作がありました。
- 作者: 内藤啓子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/11/01
- メディア: 単行本
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「『今日からおれをオジサンと呼べ』。離婚して新しい妻と子供ができた時に備えた
父から、ある日突然指令が下った。家族の恥部も全て創作のネタにするひねくれ者に、
なぜあんなに優しい詩が書けたのだろう? 娘が綴る童謡「サッちゃん」の作者の
ハチャメチャな人生。」
この宣伝文にある「ひねくれ者」とか「ハチャメチャな人生」というのには、すこし
違和感を感じないこともないのですが、父親が会社をやめて、物書きとしてやっていく
ことによって、家族の生活も変わらざるを得なかったというのは、わかりますですね。
阪田寛夫さんが亡くなってまもなくだったでしょうか、もう一人の娘さんである大浦
みずきさんが「婦人公論」に寄せた文章が良かったことを思いだしています。
これを機に阪田寛夫さんの作品を読むとしたら、何でありましょう。自分の両親とか
おじさんとかを取り上げたものはあるのですが、娘さんたちを描いた小説はあったで
しょうかね。