新刊入手せり 3

 来週には三月にはいるということで、例月よりもすこし早く「ちくま」が到着です。
「ちくま」といえば、来月の新刊案内が掲載されているので、小沢信男さんの文庫本
に収録のものが紹介されているのではないかと、さっそくにそれを確認です。
残念ながら、この文庫新刊に関する情報は、これまでAmazonで確認をしたものと同じ
でありまして、新しいものはありませんでした。これは、もうすこし待つことが必要
なようです。

「ちくま」三月号で目についたのは、「記憶の奥から走り出す七歳児」と題された
内澤旬子さんによる「私のつづりかた」についての文章でした。今は小豆島に移住してしまった内澤さんでありますが、以前は小沢さんのご近所に
お住まいであったようで、「小沢さんのおうちまで歩いて伺ったりしていた」と記し
ています。
 内澤さんと小沢さんの関係といえば、一番に思いだすのは、内澤さんのほとんど
最初の著書になるであろう「センセイの書斎」に、小沢さんが取り上げられている
ことでありました。いまは河出文庫で容易に手にすることができるようになってい
ます。 そう思って文庫版「センセイの書斎」を探してみたのですが、これが見つからずで
ありまして、どのようなことが書かれていたか紹介することが出来ずです。残念。
 内澤さんは、「まだ私が夫婦で暮らして」いた頃に、小沢さんのところを訪ねたと
記していますが、ご夫婦は別の暮らしとはなっても、ともに小沢さんとはつながって
いるらしいことでありまして、これは小沢さんの人徳によるものでしょう。