本日の新聞といっても18日(日)の読書欄からの話題となりです。
毎日新聞は書評委員による「2016年この三冊 下」となりますが、最近ほとんど毎日
新聞を手にしていなかったので、最近はどのような方が書評を担当されているのかも
知りませんでした。
18日には、気になる書評委員のうち堀江敏幸さん、辻原登さん、若島正さんが登場
し、それぞれの三冊をあげていました。いずれもなるほどというコメントが添えられて
いて、これからの読書の参考となりそうです。
辻原さんは、「ジニのパズル」をあげています。
- 作者: 崔実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/06
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がした作品です。(受賞作は「コンビニ人間」)
朝日新聞夕刊(12月7日)の「今年の回顧」でも取り上げられていた気になるもの。
本日にネットを見ていましたら、「ジニのパズル」が「織田作之助賞」に決定したと
ありました。この賞は大阪市・大阪文学振興会などがやっているものですが、選考委員
の顔ぶれは河田悌一(中国文学者)、高村薫(作家)、田中和生(文芸評論家)、
辻原登(作家)、湯川豊(文芸評論家)だそうです。
大阪文学振興会のトップは辻原登さんですから、辻原さんが強く押したのが受賞に
つながったのでありましょうか。在日韓国人の抱える問題についての小説というのは、
いかにも大阪の文学賞にふさわしいように思います。