本日の新聞から 3

 本日の新聞といっても18日(日)の読書欄からの話題となりです。
 毎日新聞は書評委員による「2016年この三冊 下」となりますが、最近ほとんど毎日
新聞を手にしていなかったので、最近はどのような方が書評を担当されているのかも
知りませんでした。
 18日には、気になる書評委員のうち堀江敏幸さん、辻原登さん、若島正さんが登場
し、それぞれの三冊をあげていました。いずれもなるほどというコメントが添えられて
いて、これからの読書の参考となりそうです。
 辻原さんは、「ジニのパズル」をあげています。

ジニのパズル

ジニのパズル

 今年の「群像新人賞」を受けた作品ですが、芥川賞候補となり、残念なこと受賞をの
がした作品です。(受賞作は「コンビニ人間」)
朝日新聞夕刊(12月7日)の「今年の回顧」でも取り上げられていた気になるもの。
 本日にネットを見ていましたら、「ジニのパズル」が「織田作之助賞」に決定したと
ありました。この賞は大阪市・大阪文学振興会などがやっているものですが、選考委員
の顔ぶれは河田悌一(中国文学者)、高村薫(作家)、田中和生(文芸評論家)、
辻原登(作家)、湯川豊(文芸評論家)だそうです。
 大阪文学振興会のトップは辻原登さんですから、辻原さんが強く押したのが受賞に
つながったのでありましょうか。在日韓国人の抱える問題についての小説というのは、
いかにも大阪の文学賞にふさわしいように思います。