まったくうかつなことでありました。この時期の新聞書評欄は、書評委員
さんによる三冊を掲載するのでありました。昨年の今ころの記事をみましたら、
寒いなか近所のコンビニに新聞をかうためにでかけたと記しておりました。
本日の朝に外出するときに毎日新聞を扱っているコンビニの前を通りすぎた
ときに、そのことを思いだしました。運良く出先で毎日新聞を手にすることが
できたのですが、いつの間にか掲載日は日曜から土曜日に引っ越しをしていま
した。
昨年は毎日新聞書評よりも豊崎社長の「鮭児文学賞」のことを話題にしてい
たのですが、今年も12月13日の北海道新聞で今年の「鮭児文学賞」の発表
がありました。
必ずしも豊崎社長の推し本との相性がいいわけではないのですが、それでも
独自の切り口で推してくる豊崎社長の推薦本は、気になることです。
賞の発表に入る前に豊崎社長は、今年の日本の文学界を振り返って河出「文藝」
の快進撃に拍手を送っています。小説が売れないとか文芸離れが言われるなか文
芸誌が増刷なんて、当方にすれば「鬼滅」よりも画期的な出来事に思います。
一方にはヘイトする人がいて、もう一方には韓流を楽しむ人がいるというのが、
この国の現状です。しかし韓流のパワーはすごいことになっていること。
豊崎社長の推薦書ですが、熱烈推薦として次の二冊があがっていました。
「大きな森」は図書館で見かけたことがありますが、あまりにも分厚いの
に腰がひけてしまい、手にもしておりません。そういえば古川さんは「第一回
鮭児文学賞」の受賞者でありましたので、今回は熱烈推薦だそうです。
藤野可織さんのものは、これまでまったく読んだことがなく、この作品は本
を見たこともありません。図書館にはあるのかな。
それで鮭児文学賞を受けたのは、江國香織さんの「去年の雪」です。
江國さんの作品もまるで読んだことがないな。豊崎社長とは相性がよろしく
ないといいながらも、ここで紹介されているのをみますと気になってしまうこと
です。