年が明けて3日間は、ほぼ自宅で過ごしていたのですが、いよいよ動きださなくては
です。本屋にもしばらくいっていないからなと思ってでかけるのですが、その前に神
社さんへと初詣であります。神社業界というか、神道政治連盟につながる動きは嫌い
でありますが、素朴な信仰の場としての神社というのは好みであります。
本日からほとんどの会社は仕事始めであるらしく、スーツ姿の男性が目立つことで
ありました。
初詣でが終わりましたらお楽しみの本屋行きであります。昨年末に購入して読みま
しょうと思っていたものを、遅ればせで購入となりました。
- 作者: 崔実
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/07/06
- メディア: 単行本
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- 作者: 辻原登
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/09/30
- メディア: 単行本
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しょうか、そこから「素晴らしい才能がドラゴンのように出現した!」と引用されて
います。昨年暮れの新聞には織田作之助賞の受賞が決まり、朝日新聞「ひと」欄に
作者の「崔実」さんが紹介されていました。
辻原さんの作品は、昨年にでて評判の良かったものです。当方は辻原さんの作品では
ノワール系のものはあまり好きではないのですが、あまりにも評判がよろしいので前作
の「冬の旅」と比較するためにも買ってしまいました。
どちらの作品も読みやすいはずでありまして、たぶんそんなに時間がかからずに読む
ことができますでしょう。
本日の夕刊コラムに池澤夏樹さんが、その昔とくらべると女性の地位はかわってし
まっていて、それは現代も続いていると記しています。
「戦争が終わって、憲法が新しくなって、女性の地位は本来の位置に戻るかと思われた
が、背を伸ばして立てば頭をぶつける低いところに今もガラスの天井がある。女たちは
今もって腰をかがめることを強制されている。
ぼくが知るかぎり唯一の例外は文学だ。芥川賞に例を取ると、ここ数年の受賞者は
男性が六名、女性が七名。選考委員の性比は女性四人、男性六人。ぼくが選考委員に
なった二十二年まえには男が十人に対して女性は二人だった。
文学はこの方面で社会を牽引し、古代に回帰させている。」
崔実さん、先日に読んだ「来復の家」の温又柔さんのような才能も、文学の世界なら
ではのことのようです。