本日の新聞から 2

 昨日に続いて日曜日の新聞からです。
 本日、一日遅れで北海道新聞(12月18日)を入手しました。まるで東京かどこかに
住んでいて郵便で配達される新聞を手にするがごとしです。
12月18日の読書欄には、豊崎由美さんの「鮭児書店」が掲載されています。年に一度
発表となる「鮭児文学賞」は、昨日に記しましたが福永信さんが編んだアンソロジー
「小説の家」でありました。豊崎さんがひいきにする小説家さんたちも寄稿している
のですが、おの作品で一押しなのは、福永信さんが巻末に寄せている「謝辞」だそう
です。まずはこれを読んでみてとありました。
 寄稿している作家のなかに耕治人さんの名前があって、あれっと思いました。他の
作家さんは、みな現役ですが、耕さんは30年近くも前に亡くなっていますからして、
このアンソロジーは、ここにしかけでもあるのでしょうか。
 いつもの鮭児文学賞の時には、いくつかの候補作品からこれにしましたよという書
き方になるのですが、今回についてはそのようにはなっていなくて、これはちょっと
残念かな。
 そのかわりに紙面で紹介されているのは、今年発表となった作品から冬休みのため
のおすすめ本でありました。
あがっていましたのは、次の四冊。(コメントは省略)

その姿の消し方

その姿の消し方

三の隣は五号室

三の隣は五号室

美しい距離

美しい距離

酔狂市街戦

酔狂市街戦

 このあがっている本の最初が堀江敏幸さんのものであることに驚き。当方は、この
本がでたときに購入していますが、いまだに読む事ができていません。豊崎さんは、
「静かだけれど声量豊かな語り口に浸りたい一作」と評しています。豊崎さんが、こ
のように書いているのを見ましたら、読まなくてはいけないですね。