月末の話題

 本日で10月もおしまいであります。今年は例年よりも寒く成るのが早いようでして、
あちこちから雪のたよりです。いつもより、すこし冬の準備を早めなくてはいけない
かもしれません。
 最近は、出版社からのPR誌は月末に届くのが普通になりまして、これまででしたら
月初めに話題としたのですが、当方が購読しているものは、「みすず」をのぞいて
すべて届いてしまいました。
 そんなわけで、届いたばかりの岩波「図書」からであります。
「図書」は目次に眼をとおしたあと、新刊案内にある「翌月刊行予定の本」を見るの
が、いつものことです。11月号にあっては「12月刊行予定」ですが、そのなかに驚き
の一冊を発見です。
 「俳句世がたり」 小沢信男 岩波新書 256ページ 12月20日刊 
 小沢信男さん久しぶりの新刊が、なんと岩波新書からでるという告知です。
このタイトルから察するに、これは「みすず」表紙裏に7年ほど連載が続いている
「賛々語々」をまとめたものでありますね。連載は長くなっているのですが、一向に
まとまる気配はなく、これはどうなってしまうのだろうと思っていましたら、岩波
新書に収録となり、これはうれしいことです。
 当方は、これまで連載のほとんどを見ているはずでありますが、これまたほとんど
忘れてしまっているようですから、新書化によって、この7年ほどの時代を取り上げら
れた俳句と、それに付された小沢さんの世がたりで確認することができるでしょう。
 年が明けましたら90歳となる小沢さんによる「未来に希望をもとう」という本であり
ます。