クリスマスイブ

 昨日までの悪天候が嘘のように本日は青空がひろがりました。昨日は夜通し強い風
が吹いていたせいで、玄関前には雪の吹き溜まりができていました。降った雪の量は
多くないのですが、玄関前は大雪のようです。
 クリスマスイブの楽しみは、前日深夜から放送された「クリスマスの約束」を見る
ことで、さらに本日は、「クリスマスの約束」の歴史でも一番評判が高い2009年分の
再放送がありました。2009年のものは、その放送時にアナログDVDに録画をしていたの
ですが、今回はブルーレイとHDDの両方に記録できて、これはうれしいことです。
 そんなこんなしていましたら、郵便やさんが本を届けてくれました。

俳句世がたり (岩波新書)

俳句世がたり (岩波新書)

 小沢信男さん久しぶりの新刊ですが、「みすず」表紙裏の「賛々語々」の2010年4月
から2016年10月までの73本が一冊にまとまったものです。雑誌掲載時に、ほとんど眼
を通しているはずですが、もちろんほとんど忘れていて、初めて見るような気持ちで
読むことができるのがよいことです。
 まずは12月分を見て、どこかでクリスマスについての句を紹介していないかなとげす
な下心でながめていますが、これはどうやら見込み違いです。
この連載は早くも7年目でありまして、この間に当方は定年による退職とその後の再就
職、そしてそこも退職して完全無職となったわけですが、小沢信男さんは自分のスタイ
ルを守って、80代後半を現役の文筆家として過ごし、来年をむかえようとしています。
 「俳句世がたり」のあとがき、最後のしめは小沢さんの俳句となっていました。この
句を紹介いたしましょう。
     よみじへもまた落後して除夜の鐘   巷児
 若い頃に結核となって学校を休学し、療養所生活も経験しましたので、その頃とは
いつ亡くなっても不思議ではないという健康状態であったのでしょうが、それが
来年6月には満90歳を迎えます。
 本当にめでたい年の暮れとなりました。