読まずに死ねるか

 本日の新聞読書欄には、「つんどく本を開く」というのコラムがありました。

 つんどく本というのは、当方の得意分野でありまして、この話題に関してであれ

ば、当方にも「読まずに死ねない」といいたい本があることです。

 本日にこのコラムに登場したのは菅啓次郎さんでありまして、菅さんがあげてい

る堂々のつんどく本は、ダンテ「神曲」、フレイザー金枝篇」、ラス・カサスの

「インディアス史」でありました。

 特に「インディアス史」全7巻については「骨は折れるがこればかりはいつか必

ず通読したい。」とありました。

 その昔でありましたら、岩波文庫で冊数の多い小説などを面白がって購入したも

のでありますが、そのほとんどは、よみやすい赤帯のエンタテインメント系の小説

でしたので、そこそこ読んでいるのですね。

 これまでのところ岩波文庫で最大のつんどくはプルーストの長編小説ですが、こ

れは後期高齢者となる前には読んでしまおうということで、現在進行形で読んでお

ります。もっとスピードをあげなくては後期高齢者に突入しそうでありますが、た

ぶん時間はかかりますが、最後のページにたどりつくことでしょう。

 以前に岩波文庫では全巻箱入りセット販売していたことがありまして(いまも

やっているのかもしれません)、そうしたもので買ったのが「南総里見八犬伝」で

ありました。

 子ども向けにリライトされた小説を読んでいたり、TV人形劇で見ていたりで、

大筋はわかるような気がして、馬琴小説に挑戦でありましたが、たしか三巻目の

途中くらいで、投げたままとなっているはずです。読みかけの三巻目はどこかに

まぎれて箱には入っていないのでありますが、どこかのタイミングで読んでしま

いたいものです。

 あと買ってもいないのですが、読まずに死ねないと思っているのはトルストイ 

の「戦争と平和」でありますね。日本の作家が書いた「戦争と平和」といわれる

大長編作品は読んでいるのですが、肝心のご本家のものは、入手すらしておりま

せん。

 それこそ、この時代でありますからして(ウクライナ侵攻のことではなくて)、

その昔にでていた世界文学全集にはいっている「戦争と平和」でありましたら、

ただみたいな値段で入手が可能となっています。

 ということで、現時点での「読まずに死ねるか」本は、「南総里見八犬伝」と

戦争と平和」ということになりそうです。