先日に届いた「本の雑誌」10月号です。
- 作者: 本の雑誌編集部
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2015/09/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「角川書店」というのは消滅して、いまや漢字で書く「角川」という出版社は「角川
春樹事務所」だけなのでしょうか。
巻頭におかれた特集のトップは坪内祐三さんによるインタビューですが、当方は
角川春樹さんの世界になじんでおりませんでしたので、これはなかなか興味深いもの
です。一番はなばなしかったころの角川春樹さんには、なんの興味もありませんでし
たのですが、それから時間がたって、あたらしく起こした出版社のハルキ文庫の詩集
シリーズなどを購入するにいたって、なかなかよくやっているではないかと思うよう
になったものです。
その昔の角川春樹さんには興味がなかったと思っていたのですが、坪内さんによる
インタビューの最初を見て驚きでした。
「昔、常盤新平さんと角川さんの話になったことがあるんです。1970年代初めの角川
文庫のアメリカ文学ってすごいんですよ、という話で、どうしてあんなにクオリティ
が高かったんでしょうと聞いたら、常盤さんが、あれは角川春樹さんなんですよと。」
知らなかったな角川文庫といえば、売れる文庫しか出さないのだと思ったら、あの
アメリカ文学の仕掛けも角川春樹さんであったのか。先日に拙ブログで話題にした
角川文庫は、そうだったのか。
(残念ながらリンクをはることはできないのですが、「彼らは廃馬を撃つ」とか、
ライザ・ミネリ主演映画「くちづけ」はともに角川文庫でありました。)
そう思って、昨日にすこし大きな本屋で文庫を見ていましたら、ハルキ文庫のとこ
ろに、次の新刊がありました。どうしてハルキ文庫にこの本がはいったのかはわかり
ませんが、春樹さんにはこれにひらめくものがあったのでしょう。
- 作者: 高階杞一
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2015/08/07
- メディア: 文庫
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