海を渡った芸人 7

 小樽にむかう列車のなかで「明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか」を
手にしていたこともあり、一時期小樽で暮らし、その後ロシアに戻って粛清された
ニコライ・ネフスキー積丹うまれの夫人のことを思い浮かべました。
 サーカス芸人とニコライ・ネフスキーが同じ時代の波にのまれてしまったわけで
あります。
 ニコライ・ネフスキーについては、日本で伝記が書かれていますが、そのことは
以前にも 加藤九祚さんを話題としたときにふれていました。
( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20131127 )

 今回、この「天の蛇」完本について検索をしていましたら、大島幹雄さんが記し
た文章があがってきました。大島さんの関心領域からして当然でありましょう。
( http://yaplog.jp/deracine/archive/3331 )
 ついでながら、TV番組「ありえへん世界」について話題としているところもあり
ましたです。
( http://yaplog.jp/deracine/daily/201312/03/ )
 大島幹雄さんの書いたものに、当方の波長があうのはどうしてかなと思っていま
したら、「サーカスは私の<大学>だった」に、次のようにありました。
「大学時代に読んだ本で一番刺激を受けたのは、林達夫久野収の対談集『思想の
ドラマツルギー』(平凡社 1974年)だった。」
思想のドラマトゥルギー (平凡社ライブラリー)

思想のドラマトゥルギー (平凡社ライブラリー)

 なるほどです。林達夫さんが発想の源流の一つでありますか。