ほとんど伝説となった感のある編集者 久保覚さんに著書というのはほとんどないので
ありますが、「日本の古本屋」の著者のところに久保覚といれて検索をするとヒットする
のが次のものです。
- 作者: 久保覚,生活クラブ生協連合会『本の花束』
- 出版社/メーカー: 青木書店
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 単行本
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発行する月刊「本の花束」タブロイド判8ページに連載されたものをまとめたとありま
す。「食品の共同購入を中心とし、福祉、環境問題などに取り組む生活協同組合の連合
組織<組合員数約25万人>。同生協の活動の一環として、組合員による<本選びの会>
が中心となって独自に撰んだ本を書評・紹介し、読者が購入できるという、本と読者を
結ぶ図書の共同購入活動を展開。”生活者がつくる本の新聞”をめざして月刊<本の
花束>を編集・発行している。」
生活クラブ生協による文化運動でありますね。これの選者として久保覚さんが起用さ
れたというのは、どういう経緯でありましょう。
この本のはしがきには、次のようにあります。
「本書の選者である久保覚さんは、編集者・文化活動家としての豊富な経験をもち、市民
の読書運動である<本の花束>の編集協力者として多大に尽力された方ですが、1998年
に惜しくも急逝されました。『女たちの言葉』は、久保さんの発案で、『女性たちの心
を励ます魅力ある言葉』を紹介する企画としてスタートし、現在も連載中です。久保さん
は、女性の創造者・活動家の埋もれた仕事に光をあて、女性の書き手を発掘し、また無名
の女性たちの共同創造活動をさまざまな形で提起し、応援してきました。」
見開きの2ページの右に「女性のことば」、左にその女性の紹介があります。
生活クラブは、首都圏で議会に女性議員を送り込んでいましたが、その活動とこの本
は、つながっているようにも思われました。
これと同様にして作られたものには、みすず書房からのこどもむけのものもありまし
た。このみすず書房刊行のものは、まだ入手しておりません。