毎月この時期は

 当方のブログは、月初めには届いた出版社の冊子を話題とすることにし、

月半ばくらいには定期購読している「本の雑誌」が届きますので、それから

話題をいただくことになりです。

 「本の雑誌」6月号を手にしても、なかなか話題にすることがみつからな

いことであせることでありますよ。このようなブログでありましてもそうなので

すから、日々締め切りに追われているコラムニスト方々は、よほど大変である

なと思うことです。

 そんなことを思っていましたら、「本の雑誌」6月号の「読み物作家ガイド」

には、池内紀さんが登場していました。池内さんがとりあげる作家の十冊で

ありますが、これが内田百閒であります。今月号で一番アピールしたのは、

やはりこれでありますか。(内田百閒さんは百間さんではないですね。

当方は、百間と表記するのはいやなものですから百鬼園先生と記するように

していますが、なんとかひゃっけんと漢字で記したいこと。ほかの人が使って

いる漢字を借りてみました)

 それはさて、内田百閒のことでありますが、当方が初めて百鬼園随筆

読んだのは高校生の頃のことで、これは何度か過去に話題にしていますか

ら、以前の記事をご覧いただくとして、当方が高校から大学にかけて百鬼園

を読んでいたとき、ほとんど同好の知人はいなかったのでありますね。

 初めて同年代の人で百鬼園のものを好んで読んでいるというのを聞いたの

は、先月に亡くなったショーケンこと萩原健一さんの発言でありました。

これをどのようなもので見たのか、まったくはっきりしないのですが、たぶん

20歳代半ばくらいことではなかったろうか。萩原健一については、熱心な

ファンがいらっしゃるでしょうから、どなたかこれについて教えていただけると

ありがたいこと。

 池内さんがあげている10冊は、ほぼ有名な作品でありますが、当方が新刊

で購入することができたのは、71年にでた「日没閉門」でしたから当時20歳、

高校のころに「小説新潮」で知った内田百閒に、なんとか間に合ったという

感じでありました。

本の雑誌432号2019年6月号

本の雑誌432号2019年6月号