本日は朝食を終えてから、テレビを見ていましたら「朝イチ」という番組
で読書特集をやっていました。
スタジオにはゲストとして大森元貴さん、ヒコロ匕ーさん、坂口涼太郎さんが
いらして、特集のVTRには読書好きの上白石萌音でありまして、上白石さんが
最近読んでいる本の紹介とおすすめの本というのがありました。最近の若い
読書家はどのようなものを読んでいるのかなと興味を持ってみていましたら、
バランス良くでありまして、忙しいのに(忙しいからなのか)、ちゃんと本を読ん
でいて、感心することにです。
おすすめで手にしていたのは、ハン・ガンの「ギリシャ語の時間」でありまし
て、確保してからいまだ読むことができていない当方は、そろそろ読まなくては
とお尻を叩かれた思いです。
あとは、司会の鈴木さんが遠藤周作の「わたしが・棄てた・女」を高校の授
業で読んでとってもショックだったという思い出を語っていて、あの小説は、
学校の授業で取り扱うようなものであったのかと思いましたです。
当方は、70年代に浦山桐郎監督の映画で見ましたが、相馬の野馬追いの
シーンしか記憶に残っておりません。どこかで原作をのぞいてみようかしらんで
す。
本日の出演者の背後には、視聴者から寄せられた「思い出の一冊」のパネル
がありまして、そこに当方のなじみのものがあるかなと見ておりました。
斎藤真理子さんの名前をみつけてちょっと驚き、さくらももこさんの本が三冊あ
がっているのを見て納得でありました。
10時からはトレーニングへと行って汗をながすことになりです。アップのため
に施設内の通路を歩いておりましたら、ランニングマシンに初めて見る異国の人
が乗っていました。これは珍しいと思っておりましたら、そのあとはマシンに取り
組んでいて、たまたま当方はその隣のマシンに座ることになりました。
せっかくですから、彼に話かけてみることにです。とはいっても単語をいくつか
つなげるだけでありますが、どこから来たのとか、もっと負荷をかけてはいかが
という会話(?)であります。
どこから来たのには、セネガルと返ってきました。セネガルか、国名は知ってい
るけども位置ははっきりとしないこと。どのような目的でこちらにいるのというの
には、うまく聞き取ることができずで、運良くまたあうことができれば、その時に
もうすこし話をしてみましょう。
セネガルは、サッカーとバスケットボールで有名な選手がいるとのことです
が、その選手について思いあたることはなしです。市内の高校にもセネガルの
留学生がいたけど、本日の彼はそこまで背が大きくはなかったこと。
当方にとって、セネガルといえば、次の詩であります。
「 セネガルの動物園に珍しい動物がきた
『人嫌い』と貼札が出た
背中を見せて
その動物は椅子にかけていた
じいっと青天井を見てばかりいた
一日中そうしていた
夜になって動物園の客が帰ると
『人嫌い』は内から鍵をはずし
ソッと家へ帰って行った
朝は客の来る前に来て
内から鍵をかけた
『人嫌い』は背中を見せて椅子にかけ
じいっと青天井を見てばかりいた
一日中そうしていた
昼食は奥さんがミルクとパンを差し入れた
雨の日はコーモリ傘をもってきた。 」
天野忠さんの「動物園の珍しい動物」の全文であります。
1966年の詩集にあるもので、天野さんの代表作となります。