本日も寒いことで

 なかなか暖かくなりません。本日は日中にすこし雪がちらつきまして、

数日後には4月になるというのにです。本日の午前は、北海道代表の

チームがでてくる高校野球の試合を見物していました。結果は残念で

ありましたが、もうすこしいけると思ったのですがね。こちらの寒さの中

での試合であれば、大分のチームには負けないでしょうに、甲子園では

しょうがないか。

 今朝の新聞には大きく小田和正さんが出演する音楽特別番組の広

告がでていました。例年であれば「クリスマスの約束」として制作される

ものですが、昨年はツアー中ということもあってか、番組が作られること

なく、ファンたちをさびしがらせたのですが、この時期に新作の放送であ

りますか。これは録画しながら見なくてはと思いましたが、なんと昨晩遅

くにテレビ内蔵されているブルーレイレコーダーが動作不良となって、使

用できなくなっていました。これはいかんことで、安価なレコーダーを確保

しなくてはです。

 本日に手にしていた「動物園巡礼」で目についたくだりです。

「動物園の動物はそれぞれの種を代表しているようなところがある。たと

えば私が動物園で飼育展示されるとすれば(仙台市八木山動物公園

静岡市立日本平動物園犬山市日本モンキーセンターなどにはヒトを

展示する施設が用意されているが出入り自由だ)、木下直之としてでは

なく、ホモ・サピエンスの雄を代表することになる。私の拘束はかわいそう

であるが(読者もそう思ってくれるだろう)、観客にホモ・サピエンスを知っ

てもらうための必要悪である。」

 日本の動物園にも「ヒトを展示する施設」が用意されているとは驚きで

ありますね。出入り自由とあるけどもどんな構造になっているのだろう。

この文章の頭のところに「動物園の動物」と、同じ言葉が重なっているの

を見て、昨日も話題にした岡崎武志さんの「読書で見つけたこころに効く

『名言・名セリフ』」に、これに関わる文章があるのを思いだしました。

「博学で知られる丸谷才一が、その存在を知らなかったことを『私は恥じ

た』と二度も繰り返した。

 1974年十月『朝日新聞』紙上の『文芸時評』でのことで、取り上げたの

は『天野忠詩集』」

 このようにして岡崎さんは天野忠さんの詩を紹介していくのですが、この

最後で天野さんの「声」という詩を全行掲載しています。

 この「声」という詩が収録されているのが「動物園の珍しい動物」という

詩集でありました。「動物園の珍しい動物」とは、セネガルの動物園で「人

嫌い」という貼札がでていたものでありますが、もちろん「ホモ・サピエンス

と呼ばれているものであります。

動物園巡礼

動物園巡礼