八ひく三は

 本日に期限を迎える本をもって、近くの図書館分館へと返却に行きました。

借りている本は、どう考えても二週間では読むことができそうもないもので、

ほとんど読むことは出来ず、ページをパラパラとめくって風をいれるにとどまり

ました。

 この本は敷居がかなり高かったことであります。

 かなりのページを割いて「失われた時を求めて」の登場人物の零落が話題と

なるのですが、やっとこさで「失われた」の最後のページにたどりついた当方に

は、とってもついていくことはできずです。「失われた」をもう一度読むとすれば、

この人物に絞って読んでみるのもありかと思ったのが収穫であります。

 当方は岩波文庫版で読んだのでありましたが、四方田さんがこれで使って

いるのは集英社文庫版となります。集英社文庫版の元になった刊本の何冊かを

安価で購入しておりまして、それを引っ張り出してくるのもありですね。

 本日に返却した三冊の本のうちの一冊は、柚木麻子さんの次のもので

あります。さーっと読んだだけでありますが、柚木さんはかってテレビドラマの企

画作りに関わっていたというだけに、ちょっとプロ目線での分析があって、参考と

なることで。

 柚木さんが大ファンであった某役者さんが、パワハラ、セクハラでテレビドラマ

の世界からパージされるのは、当然のことと受け止めるのですが、これまでずっと

ファンであった自分の思いはどうなるのというのが、ちょっと悲しいことであります。

 この本では、セクシー田中さん問題までは取り上げられていますが、その後の

テレビ局あげての騒動については間に合っておらず、女性の立場からしますと、

ドラマの制作現場というのは(映画、テレビ、舞台を問わず)、問題おおありで

あるようです。

 あとの一冊は松本俊彦さんの「薬物のはなし」となります。

 薬物等依存症専門医である立場から、薬物依存となっていく人の味方

であります。薬物依存の世界は、社会のひずみや矛盾を受けやすい人が多く

集まるようでして、このところもずっと話題の大麻問題に関しては、自分も

喫煙者であるが、大麻はタバコと比べると有害性は低いのに、産業として

成立しているタバコと比べると、大麻へのバッシングはひどくないかとか、

オーバードーズ目的で使うとわかっているのに、販売が続いている薬も

それでいいのかと。いたちごっこはまだまだ続きそうであります。

 ということで、本日は借りていた三冊の本を返却です。戻す前には8冊借りて

いて、本日は三冊戻して、新しく借りたものはありませんので、手元に5冊残り

となる勘定になりますが、マイページを見てみましたら借りているのは4冊という

ことになっていて、一冊はどこに消えたのでありますかな。(もちろん手元には5冊

ありますよ)