2025年にデビュー50周年をむかえる人と検索をかけてみましたら、矢沢
永吉さん(ただし、これはソロになってからで、キャロルを含めるともっとになり
ますが)、シュガーベイブでデビューした山下達郎さん、大貫妙子さん、岩崎宏
美さん、中島みゆきさんなどの名前があがっていました。
1975年でありまして、それから50年浮き沈みはあったかもしれませんが、
流行りすたりの激しい業界で生き残るというのは、たいへんなことであろうと
拝察であります。
それとくらべると(くらべることもないのですが)、ほとんど沈んでいるように
しか思えない大阪の出版社「編集工房ノア」が創業50周年を迎えたのは、
ほとんど奇跡であります。
創業の一冊となったのは(ただしこれは会社設立前)、1975年2月25日発
行の川崎彰彦さん「わが風土抄」でありまして、当方はこれから川崎彰彦さん
作品集を通じて、編集工房ノアのファンとなりました。当方のファン歴もおのず
と50周年となることです。
vzf12576.hatenablog.com そして本日に編集工房ノアから「海鳴り」38号が届きました。ほんとうに
いつもありがとうございます。ノアは、オールドメディアの代表格でありまして、
SNSどころか、ホームページもありませんので、ノアの活動を知るのは、この
「海鳴り」だけでありまして、それにあわせて魅力的なエッセイなどが掲載さ
れているのですから、これの発行を心待ちにするのも納得していただけるで
しょう。

表紙には目次が掲載されているのですが、写真では文字がはっきりと読み
取ることができないのが残念ですが、今回クローズアップされているのは、こ
の一年で亡くなった編集工房ノアと関わりの深いお二人の追悼であります。
お一人は富士正晴さんについての著作もある島京子さんで、もうお一人は
表紙絵を描かれている粟津謙太郎さんであります。
島京子さん(林京子さんにあらず)は、ノアから「竹林童子失せにけり」をだ
していまして、これは購入していて、ほとんど読んでいないぞと本日に取り出
そうとしましたが、見つからずでした。
一方の粟津謙太郎さんは、ノアからでている川崎彰彦さんの本の装画を
担当していまして、川崎ファンには身近な版画家さんでありました。今回の
「海鳴り」の当方にとって一番は、「粟津謙太郎画文抄」という特集があること
で、それに添えられた涸澤さんの文章(この小文はとってもいいのものです。)
には、次のようにありました。
「粟津は生前、自身の『画文集』の出版を思い描いていたが、その一助に
なればと思う。」
この時代に粟津さんの画文集を出そうなんていう出版社は、編集工房ノア
以外には思いつかないことでありますが、難しいでしょうね。