いまから40年も昔のことになりますが、10・8というと新左翼系の人たち
には特別な日でありました。久しぶりにそんなことを思いだしたのは、先日に
山本義隆さんの「リニア中央新幹線をめぐって」を手にしていたからであり
ます。
みすず書房からでているこの本の初出は、「山崎博昭プロジェクト」の
ホームページとありまして、山崎博昭といえば、10・8第一次羽田事件で亡く
なった方でありました。山本さんは、高校同窓ということで、このプロジェクトの
発起人をつとめ、その縁で文章を発表したものです。
第一次羽田事件は1967年のことで、山崎さんはその時18歳の大学一年
生でありますので、いま考えるとなんとも政治的に早熟なことであります。
それから57年も経過してしまって、時代の気分というか、雰囲気を知る人も
少なくなっていることです。
1967年はいまだベトナム戦争が継続中でありまして、日本の首相が米国
の傀儡政権といわれた南ベトナムへ訪問を実力阻止するということで、阻止
する勢力と警察がぶつかったことになります。
今は昔でありまして、ベトナムは戦争後に統一国家となり、社会主義共和
国となっているのですが、最近の日本はベトナムからの技能実習生なしでは
まわらなくなっていて、57年後にこのようになっているというのは、その時に
羽田にいた誰も思わなかったことでありましょう。
