きんかんがはなせない

 朝起きて庭の見回りにでましたならば、毎朝一つ、二つとバラの花が開いて

いることです。今年の出来はどうだろうかと思うのですが、良いのもあれば、良く

ないのもありまして、さまざまであります。

 これまで地植えしていたバラを鉢にあげましたら、すこし元気が回復していた

りするのを見るのはうれしいのですが、さて、これを再び地植えに戻すことができ

るかが課題であります。

 庭で草取りとか虫の除去という作業をしていますと、いつのまにか虫に負け、

草に負けで、あちこちに発疹が発生して痒いことです。痒いので掻きますと、こ

の発疹があちこちに転移することになりです。

 痒いときは掻かずにきんかんを塗るのが一番でありまして、乾いたら塗りを

重ねますと、すこしは発疹が落ち着いてくるようです。

 本日もバラについた毛虫を何匹つぶしたことかです。これはまだしばらく続き

ます。今年は例年よりもアブラムシの発生が少ないようで、これは逆に心配な

ことであります。アブラムシがつく新芽のところがやられていることも影響してい

るようです。

宿根草のなかにバラ クイーンオブスウェーデン

レヨンドソレイユ メイアン 今年に購入し地植え

 本日は午後から雨となったことで、庭作業はおしまいとなりました。このところ

まとまった雨がありませんでしたので、これは作物には恵みの雨となりです。当方

のミニ菜園の野菜苗も雨を欲しておりました。

 晴耕雨読ということからは、雨になりましたら家に入って本を読むのですが、な

かなかすんなりとはいかないことで。とりあえず、買い物などの野暮用を済ませて

から、まずはこれを読んでしまおうと思っているハン・ガンさんの「別れを告げない」

を手にすることです。

 これまでなかなか機会がなくて、韓国の小説を読むことがありませんでした。

最近になって斎藤真理子さんの文章に接するようになって、遅れ馳せで彼女の

本屋したものなどを買ったりです。良く売れた「キム・ジョン」は安価で入手でき

ましたので買ったのですが、それで安心して積まれています。

 今回の「別れを告げない」は「済州島四・三事件」に関わる話でありまして、

韓国が軍事政権であった時代には、ほとんど知られることがないものでした。

韓国よりも日本のほうが、金石範さんの「火山島」のおかげで知られていたよう

であります。

 「別れを告げない」は、まだ冒頭のところでありますが、読んでいますと金石範

さんの作品よりも韓国と済州島を感じさせることです。