本日は図書館から借りている本の返却日でありましたので、期限がきたものを
持参して、すべてをまた借り出すことにです。ほぼ全部の本が中途半端になって
いて、なんとか最後のページにたどりつきたいと思うものばかりです。
そんななかで、これはつまみ読みでもいいかと思っているのは、ミチコ・カクタニ
の「エクス・リブリス」でありまして、ミチコの専門である書評というよりは、もうすこ
し軽く、彼女のおすすめの本リストとそのコメントの趣きです。
ミチコの「真実の終わり」などは読みますと、頭が痛くなりますが、同じようなこ
とが書かれていても、こちらはそういうこともありません。
この「エクス・リブリス」、彼女が勤めていた新聞社をやめたあと2020年にださ
れたいうことですが、彼女の基本的なスタンスは、USAに生きる移民の子という
ことになります。
まえがきには次のようにありです。
「私は学校で数少ない非白人の生徒の一人だったので、それでアウトサイダーの
本に、つまり自分が何者で、どこに属しているかを解き明かそうとする人々の本に
引き寄せられたのだろうと気づいた。考えてみれば、オズのドロシーも、不思議の
国のアリスも、ナルニア国のルーシーも、皆見知らぬ土地の迷い込んだよそ者で、
自分の常識がほとんど通用しない世界でどうやって前に進んでいけばいいのか
学ぼうとしている。」
なぜ人は本を読むのか読まないのかでありますが、自分の常識がほとんど
通用しない世界で生きていこうとしたら本を読んで学んでいくしかないという
のが移民の子の流儀でありまして、その逆の立ち位置の方々は、あまり本を読ん
だりはしないのでありましょうね・
ミチコは「民主主義と暴政に関する本」ということで三冊をあげているのです
が、それの前ふりです。
「ここで紹介する三冊は、いずれも民主主義がどのように失敗し、どのように独裁
主義に取ってかわられるかについて、著名な学者が分析した簡潔明瞭な本で
ある。今日の世界各地の憂慮すべき事態を顧みれば、このテーマが危急の課題
であることは言うまでもないだろう。」
あがっている本は、ティモシー・スナイダーの本が内二冊であります。
この国の指導者にもまたナチスの手法に学んだほうがいいと発言する方もい
るのでありますが、残念なこと、彼は本を読まない人のようでありまして、学びが
足りなくて、独裁主義への移行には苦戦しているようであります。指導者の能力
が低いことに感謝しなくてはいけない時代がくるとは思わなかったことです。

