予約するまでもないか

 10月に関西へと行った時に、そこそこ大きな本屋さんに立ち寄ることができ

ました。そこではあれこれと新刊を手にしていたのですが、一番熱心に立ち見し

たのは、ミチコ・カクタニさんのものでありました。

 ミチコ・カクタニさんというと、かなり難しい文章を書く人という印象があるの

ですが、この本はカクタニさんの偏愛書についてのもので、これは買うのは難し

いけども、図書館に入ったら借りて読みたいものと思いました。

 旅行から戻って図書館蔵書検索をかけてみましたら、思いがけずにこの本が

入っておりまして、これは借りましょうと思いましたら、すでに借りられていまし

た。こちらは、借りてもすぐに読むことができるわけでもないので、ゆっくり読んで

くださいという気分です。

 それから一ヶ月ほど経過しましたが、いまだ貸出可能とはなりませんので、

借りている方は、この本と格闘をしているのでありましょう。予約を入れるなんて

野暮なことはせずに、ひたすら待つことにいたしましょう。

 2010年くらいに、この場でミチコ・カクタニさんを話題にしたときには、この

人はだれなのさと記していたのですが、それからずいぶんと情報が多くなりま

した。(父親は角谷静夫さんという数学者で、鶴見俊輔さんの「日米交換船」

に登場されます。ミチコさんは1955年生まれですから、角谷静夫さんが再び

渡米してから生まれたことになりです。)

vzf12576.hatenablog.com 当方が最初に手にしたミチコ・カクタニさんの本は図書館から借りた

「真実の終わり」でありました。これは文芸批評ではなくて、まるごと当時

のUSA大統領のトランプさんへの批判にあてられています。

図書館本では、ほとんど読むことができずに返却をしたのですが、それか

ら4年が経過してUSAの状況はさらにひどくなっているようなのが、厳し

い現実であります。

vzf12576.hatenablog.com

 そんなことを思っておりましたら、先日のブックオフに「真実の終わり」が

安価でありまして、これをありがたく買わせてもらいました。

「エクス・リブリス」を借りることができるようになるまでに、これに収録されて

いる文章を、一つでも読むことにいたしましょうぞ。