図書館から借りている本の一部を入れ替えることになりです。二週間借りること
ができるのですが、週に一度足を運んで借り換えをしていますので、毎週のように
新しい本を手にすることになります。
昨日に借りましたうちの2冊は、まったく未知のもので、こんな本がでていたの
かというものでした。読むことができるのかどうかわかりませんが、当方が借りて
ページに風をいれるだけでもよろしでありましょう。
うち一冊は、次のものです。
まるで未知の著者による本でありまして、まずはあとがきを読んで見ることに
です。
「本書は2019年に提出した博士論文を原型としている」とありました。博士
論文にルーツといえば、ひどく面倒そうですが、意外にそうした本を面白がって
読んだ記憶があって、特に図書館本の場合は興味がある話題の場合は借りてみよ
うであります。
目次を見て、これはどんなこと書かれているのかと思うところで、手をとめる
ことです。たとえば、各銀行の単位組合を横断する統一組織として発足した全銀
連についてのところなどは、労働組合の運動にもつながっていて、これだけでも
金子兜太さんや石垣りんさんがでてきそうなテーマであることです。
「それぞれの職場で民主化政策が実践的に展開された労働組合運動を扱うことは、
戦後のサラリーマンについて考える場合、避けて通ることができない。」
戦後のいつ頃までかは、職場の民主化といのは大きなテーマであったのですよ
ね。管理職も一緒になって民主化に取り組んでいたような印象がありで、これは
占領政策のせいもありますが、冷戦構造に移行過程のなかで、徐々に管理強化の
方向へと向かっていくことになり、経営側と労働側の亀裂が大きくなってくるこ
とにです。
今とはまったく違った会社のありようですが、そもそも正社員というのが崩壊
しそうなのですから、隔世の感であることで。