本の雑誌 4月号

 「本の雑誌」4月号が届きました。
 今月の特集は、「図書館を探検する!」であります。これまで書店とか出版社のことは
取り上げられていましたら、「図書館」の取り上げははじめてでしょうか。
 本当に「図書館」(この場合は、自治体が運営する公立図書館)は岐路に立たされてい
るようです。そういえば、「図書館」と公民館というのは、戦後民主主義を推進し、社会
民主化するためのツールでありました。戦後において国会図書館法を制定するにご苦労
された人々のことを話題としました。(http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20131025
 いまやこうしてできた法律さえも押し付けられたもので、自虐的といわれそうでありま
す。
 社会教育という言葉があって、教育委員会には、その担当部門があったのですが、社会
教育(成人や婦人を対象とする)という部門どころか、教育委員会の有り様さえも、見直
しがかかっています。
 公立図書館を運営する主体でさえも、足元が不安定になっているのですから、こういう
現場で働いている人たちは、たいへんであります。
 図書館が無料貸本屋であるならば、専門の司書などを配置することはないではないか、
そうだそうだということで、図書館はどんどんとひどいことになっていき、結局は貸し出
し数を競うということしか、図書館の評価の基準がなくなってしまいそうです。
 当方が住むまちの図書館は、この4月から運営を委託することになったということで
す。
本を借りても貸し出し期間内に読む事がほとんどできませんので、当方は図書館のあまり
良い利用者ではないのですが、図書館に働く友人がいましたので、そこそこ足を運びまし
た。
図書館というのは、蔵書とそれをまもる人たちがいて機能し、魅力を増すものと思うので
あります。