ちょうど一週間前に、この場で話題にしましたいしいひさいちさんの「ROCA」
が早速に届きました。自費出版というのに、あまりの速さに驚くことです。
さーっと目を通してストリーを追うことにしたのですが、待てよこれはタイプ
は異なるものの高野文子さんの作品と同じような読み方をしなくてはいけないの
かと思うことにです。
いしいひさいちさんの新聞連載の「ののちゃん」からの派生作品ということだ
そうですが、前回も記しましたとおりに、まるで「ののちゃん」に「露花」さん
という登場人物がいることを知らずでありました。
ご本人のページでも、「ののちゃん」に「露花さん」を登場させたけども、これ
は話題にはならなかったとありましたです。そのことが結果として、このような
自費出版というつながって、結果として高い評価をうけることになっているように
思います。
しかし、それにしてもこれまでも、いしいさんには、いくつか女性主人公シリーズ
がありましたが、まさか70の大台にのってから、このような作品を発表するとはね。
vzf12576.hatenablog.com 本日に、いしいひさいちさんのホームであります「(笑)いしい商店土間」を
見ておりましたら、そこの囲みに次のようにありましたです。
「関西大学マンガ同好会の同級生で株式会社チャンネルゼロに至るまで常にチャン
ゼロのセンターであった峯正澄くんが亡くなりました。
達意の文章家として東京創元社の『大問題』シリーズでご承知の方も多いと思い
ます。チャンゼロがなければバイトくんは本はなく、バイトくんがなければ漫画家
の私はなかったので、あれもこれも彼のおかげということになります。」
この囲みには日付はないのでありますが、当方の友だちの友だちである峯正澄
さんは亡くなっていたのですね。当方の友だちが先に亡くなり、峯さんが亡くなっ
たことは、友だちの友だちの友だちであるいしいひさいちさんに教えられることに
なったのか。
そういえば、「ROCA」にも「その友人がその友人の友人に話して」というくだり
があるのですが、当方の友だちは、峯の友だちのいしいとは、一緒に神戸の美術館
へといったのだよなと話をしておりました。まだ「バイトくん」を発表したばかり
の頃のことです。
それからほとんど半世紀であります。
いしいひさいちさんの健筆を喜ばなくてはです。