2007年デジカメ事情

 先日にブックオフへといったときに田中長徳さんが岩波からだした本を購入

しました。田中さんは岩波アクティブ新書から何冊かだしているほか、軽い単行

本もだしていました。

晴れたらライカ、雨ならデジカメ

晴れたらライカ、雨ならデジカメ

 

  今回確保した本は2007年のものでありますが、2007年といえば、当方がこの

ブログを始めた年であります。「おやじもすなる」ですね。

 田中さんの本でも、このような話題になります。

「人気ランキングでトップを保っているようなブログはどこか刹那的、ゴシップ的な

色合いがその背景に感じられる。ブログでトップのランキングを取ると、そのことが

目的化して、ますますそのブログはエンターテインメント性を増加させてしまうのだ。

こうなるとTVの退屈番組と代わりがなくなってしまう。

 私が提唱するのは、そういうランキング狙いのブログではなく、ブログの絵日記

化のことを言いたいのだ。アクセス数など最初から問題にしない、個人の眼に

基準したブログのことだ。

 ブログにデジカメで撮影した画像を貼りつけて、これを友人知人に見てもらって、

そこにコメントを書き込んでもらうというのは、すばらしい個人的な

コミュニケーションの場である。」

 この時代はブログなんかでアクセス数を競うなんてことはなくなっているように

思うのですが、2007年くらいにはブログというのは、まだまだはやりの半纏で

あったのですね。

 それから12年も経過しますとはやりの半纏を着ていた人たちは、ほかの半纏に

着替えて立ち去っているようで、田中さんの言うところの「退屈番組」であることに

は変わりないものの、ランキング狙いでないものが残っているようであります。

 それにしても田中さんがいうブログにデジカメ画像を貼って、コメントをつける

というのはインスタの世界でありまして、インスタグラムが開発されたのは2010

年くらいですから、2007年に田中さんがこの仕組みを技術的に完成できれば、

たいへんな評価を得ることになったでしょうに。