編集工房ノアさんから本が届くというのに、図書館から借りていた本を返しにいく
と手ぶらでは帰ってくることができず、またまた借りることになってしまいました。
読めなくてもいいという気分ですが、本の山はけっこう高くなっています。
そんなところにもって、待ち時間を過ごすために立ち寄ったブックオフで二冊も購
入してしまいました。まったくもう読むためではなく、買うことが目的となってし
まっていることです。(ずっと昔からそうではないか。)
本日にブックオフで購入したのは、単行本二冊ですが、あわせてもワンコインでお
つりがくる値段でありました。
うち一冊は、どうしてこの本がここにあるのかと不思議になるものでした。普通で
ありましたら、定価の半額くらいからスタートして、ずいぶんと時間が経過してから
均一本となるのですが、本日の一冊は、これまで棚で目にした記憶がなく、本日に
いきなり均一本のところで発見です。
なかなか出回らない藤原書店のもので、しかも表紙を開いてみましたら著者サイン
本でありました。
- 作者: 岡部伊都子
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 2004/05
- メディア: 単行本
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したのは初めてのことです。この本は2004年5月30日が刊行日でありまして、14年経過
して当方の手もとに来たことになりです。
この本の表紙絵を描いているのは玄順恵さんで、この方は小田実さんのパートナーで
あった人でありますね。
そういえば、このところ手にしている山田稔さんの「こないだ」の冒頭におかれて
いる文章に登場する米谷ふみ子さんのくだりに、次のようにあり。
「ニューハンプシャーの芸術村に落ち着いたころ、米谷ふみ子は以前ここに『マコト・
オダ』という『東京の詩人』が一時滞在していたことを教えられ、おどろく。それは、
むかし大阪天王寺で幼稚園から高校まで同じだった二つ年下の近所の法律事務所の息子
で、米谷家では『洟垂れのマコトちゃん』とよばれていた、あのでっかい声のがき大将
だったのである。」
これによると幼稚園から高校まで一緒とあるけれど、戦争がはさみ、学制がかわった
りで途中は別れていたと思われますが、小学校は五条で、高校は夕陽ヶ丘ということに
なりますか。高校は旧女学校ですから米谷さんは、もとからここで、小田さんは、学制
がかわったことにより、こちらにまわってきたことになります。
岡部さんの本からどっと脱線ですが、岡部さん、米谷さん、小田さんとみな大阪に
縁の方であります。